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当事務所の無罪事例【一審無罪】

覚せい剤取締法違反、関税法違反事件

事案の概要
覚せい剤を密輸した事件


争点
メキシコ外国人である被告人が共犯者と共謀して、メキシコから発送された覚せい剤6キログラムが入った荷物を来日して受領したという覚せい剤密輸事件
荷物の中身は知らなかったとして、覚せい剤密輸の故意及び共謀を争い、無罪主張
 

審理の内容
弁護側は、被告人はメキシコマフィアから脅されて、何をするか分からず、日本に来たなどとして、被告人質問が重要な事件であった。
メキシコのマフィアの実態等の理解がなければ被告人質問の理解が難しいことから、メキシコマフィアの実態を調査して作成した書証が取り調べられた。
 

弁護活動のポイント
マフィア側とのメールのやり取りをどのように翻訳するかにより受け止め方が異なる可能性があったことから、検察官が請求する証拠につき、1つずつ訳を確認し、誤訳を指摘した。
 

判決の内容
故意は認定した上で、共謀を否定。

判決日
平成23年7月1日 

その他備考
検察官控訴で,破棄されて有罪となり上告するも確定。